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Blog itamania

(。・ω・。)

深みのある思いやりとは?

前にイタリア在住歴うん十年の人がこんな話しをしてくれたことがありました。

 

その人は、大企業に属する人でもなく、最初は留学生として単独で渡伊し、その後、イタリアで仕事を見つけ、そのまま永住した人でした。

 

 

あのとても閉鎖的なイタリアで男性が1人、大企業の転勤族のように手取り足取りのお膳立ても一切なく、イタリア女性と付き合ったり結婚するわけでもなく、そうした状況下、向こうでマフィオーゾ(マフィア)と関わるわけでもなく健全な一市民としてマンションを現金で買い、イタリア人と同等の生活をすることが、どれだけ大変なのか、イタリアと関わりのある仕事をしている人なら、察しがつくかもしれません。

その人は当時、有名なファッションブランドを作る職人たちなどの中小・零細企業と日本の大手との橋渡しをするようなポジションの仕事をしていました。

 その人は、イタリア人たちからは、彼を通じてでなければ品物は日本に卸さないというほど絶大な支持、信頼をされていました。

 

その人にあるとき、こんなことが起こりました。

 

イタリア人たちがバカンスシーズン真っ只中、日本の取引先でトラブルが発生。

 日本企業は取引先であるイタリア人と連絡を取りたがり、橋渡しとなっているその人にも連絡が入ったのです。

 

が、しかし、彼はイタリア人はバカンス中だから連絡がつかないと伝え、バカンス中にイタリア人に取次ぎをすることはありませんでした。

 

彼曰く

 

連絡を取ろうと思えば取る事は可能だが、休暇中にトラブル発生を伝えたところで、休暇先の海外からすぐに戻ることは出来ない。 

伝えたところで、休暇の状況は変わらないのだから、伝える必要はない。

それにイタリア人にとってのバカンスは、その後の1年間の仕事を左右するほど大切な休暇。

 

家族との大切な時間に仕事のことを意識させてはかわいそうだ。

もしバカンス中にも関わらずトラブルがあった事を伝えたら、彼はその瞬間から、気が気ではなくなってバカンス中ずっとリラックスできなくなるだろう。

 

多くの日本企業がイタリア人との取引で失敗する場合の原因はそこにあるらしいです。

 

 イタリア人が大切にしている価値観を大切にしないから日本人と仕事をするのを嫌がるイタリア人は多い。(反対にイタリア人との仕事を嫌がる日本人も多いだろうけどww)

 

彼は、そうしてイタリア人の価値観を大切にし、オブラートに包んだような優しい取引をするからイタリア人に信頼されていたのかもしれません。

 

メイド イン イタリーを取り扱ってビジネスがしたいなら、国民性を理解して信頼を築いていくことが大切なのだと思いましたが、これは、国際取引に限らず、家族関係、恋人同志にも当てはまると思いました。

だって、家族や恋人は最小単位の社会なのだから。